診療放射線技師のやりがい&診療放射線技師になってよかったと思うこと

放射線技師

放射線技師のやりがいってなんなの?

患者さんの写真を撮るだけでしょ?

看護師さんみたいに患者さんに寄り添う仕事ではないですよね?

医師の指示がないと何もできないんでしょ?

 

そう思われている方も多くいるかもしれませんね。

 

女性の診療放射線技師として働いてきた

きいるかが診療放射線技師のやりがいや、

診療放射線技師になってよかったなって

思うことについて考えてみました。

 

]あくまで、私個人の意見ですが、診療放射線技師に

どんな喜びややりがいがあるのか少しでもわかっていただけると嬉しいです。

 

患者さんに、あなたに撮影してもらえて良かったと言われた時

私が就職したての時は、まだ女性の放射線技師も少なく、

『女性の技師か!?』と

年配の方にはとくに珍しがられました。

そして、女性技師の私を看護師さんと間違える方も多くいましたね。

 

そんな中で、レントゲン検査時とか、

『女性の技師さんでよかった』と言ってもらえることがあります。

女性でよかったと言われるうちに、女性だからではなく、

あなたでよかったと言ってもらえることを一つの目標にしました。

働き始めて2~3年経ったころ、

マンモグラフィを撮影し終わった方に、声をかけられました。

 

『前にマンモグラフィを受けた時は、

何回も挟みなおされて、痛くて仕方なかった。

もう検査をやめようか悩んだんです。

今回は楽に検査が受けれました。

あなたに撮影してもらえてよかった

また、次もお願いします。』

 

めちゃくちゃ嬉しかったですね。

心の中のガッツポーズと同時に、

私の一つの目標が叶いました。

 

このように患者さんに褒めてもらえると、

すごく嬉しいです。

 

じぃちゃん、ばぁちゃんからの

『べっぴんさんやね』はまた別の話ですが (笑)

 

救急対応時

私の病院には10人の診療放射線技師がいます。

毎日、誰かが当直、又は、呼出当番として待機をしています。

救急患者さんや、病棟入院中の転倒や急変。

大規模病院でない限り、夜間当直や、呼出対応は全て1人で行います。

 

救急対応時は自分が検査をしないと、その患者さんの画像をみることが出来ません。

画像を撮らないと、医師は正確な診断はできません

そうです、自分が対応しないといけない。

この病院に撮影できる技師は自分ひとりなんです。

夜間や、休日の呼出対応は大変ですが、

病院に向かっているときは使命感でいっぱいです。

責任重大ですが、今、自分は求められていると実感することが出来ます。

 

医師に画像について聞かれる時

撮影した画像について、医師に聞かれることもあります。

その時にしっかりと自分の意見を言えると、

医師からの信頼も厚くなり、やりがいを感じます。

 

診察は放射線科医のレポートに頼り切っている医師もいますので

放射線科医不在の夜間は、特に、画像についてはよく聞かれます。

その中でも、頭部。

 

見落としは絶対に許されません。

『何かありましたか』『何もないですよね』

お互い意見は一緒ですよねと確認することも多いです。

 

また、医師に聞かれなくても、

電子カルテに記載された患者さんの情報を確認し、所見の見落としを発見したら

医師に連絡し、助言することが出来ます。

 

自分のやりがい、ひいては患者さんのためになります。

 

撮影した画像について褒められた時

放射線技師の仕事はボタンを押すだけだと思いますか?

それは違います。

撮影者の腕が、そのまま撮影画像に反映します。

 

ポジショニング一つにとっても画像は変わります。

CTでは、撮影後に画像の再構成を行えるので、

病変部位があれば追加で分かりやすい画像を付けたり、

3D画像を付けたりします。

 

その画像をみた医師に『あの画像は、わかりやすかった』と

言ってもらえると、凄くうれしいです。

そして、それが、やりがいに繋がっています。

 

自分の好きな仕事をできている時

私は技師を目指した時から、CTで仕事がしたいと思っていました。

実際、CT検査を担当できるようになって、

撮影後の画像処理や3D画像を作っている時は、とっても楽しいです。

 

この画像処理、3Dの作成というのは

センスのあるなしがよくわかります。

 

例えば、色んな部位の骨折の3D画像や、

心臓3Dや、血管の3Dなど。

驚いたことに同じ画像データを使っているのに、

作成技師によって仕上がりがまるで違うんです。

正直、汚い画像だなぁと思う技師もいます。

 

同じお金を払って撮影しているんだったら、

患者さんにとってもきれいな画像が良いに決まってますよね。

 

この場合はどんな画像が1番見やすいかと

考えて作るのがとても楽しいし、

時間を忘れて没頭しています。

3D画像の作成は私にとっては、もはや趣味の世界です。

この3D画像っていうのは、臨床で診断に役立つというよりも、

患者さんへの説明の時に抜群に威力を発揮します。

 

白と黒で表示されている断面画像で説明されるよりも、

実際の色で表示された3D画像の方がイメージしやすいです。

 

私は、患者さんに『わぁ、凄い。』と、

感動してもらえる画像を作りたいと思って3D処理をしています。

3D画像を見慣れない医師にも喜んでもらえることがあり嬉しいです。

 

バタバタして忙しく、時間をかけれない時もありますが、

可能な範囲内で時間が許す限り画像処理に力を入れています。

 

やりたいと思っていたことが出来るようになっている今、

とても嬉しく思います。

 

番外編

技師になってよかったと思うことは、誰かに頼らなくても生きていけると思えることです。

誰かに養ってもらいたいなんて考えはまるっきりありません。

 

以上。

私個人が考える、放射線技師のやりがい&放射線技師になってよかったことです。

 

     放射線技師のやりがいは、自分が必要だ、患者さんの役にたっていると実感出来ること

 

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