マンモグラフィとエコー、どっちがいいの?どう違うの?

放射線技師

マンモグラフィとエコー検査、どっちが良いの?

 

どっちかだけを受けるならどっち?

今度検診があるんだけど、どうしよう。

気になること、たくさんありますよね。

それぞれの違いを、やさしくご説明します。


マンモグラフィとは?

マンモグラフィは乳房のX線検査です。

撮影時は乳房を広げ、透明の圧迫板でしっかり圧迫して撮影します。

掴んで、引っ張って、薄くして撮る。

正直に言うと、痛い検査です。
そして、わずかですが被ばくを伴います。

でも、この検査には大きな強みがあります。

それは、

乳がん初期の「石灰化」を見つける力が非常に高いこと。

石灰化には良性と悪性がありますが、
形や分布である程度分類できます。

さらに、

・前回の画像と比較できる
・2人の資格を持つ医師がダブルチェック
・撮影技師も確認している

複数の目で評価されるため、見落としを防ぐ体制が整っています。


エコー検査とは?

エコー(超音波検査)は、音の反射を利用して乳房の中を観察する検査です。

上半身裸でベッドに仰向けになり、
腕を上げ、ゼリーを塗ってプローブを動かします。

検査時間は約15分。
被ばくはありません。

エコーの強みは、

小さな「腫瘤(しこり)」を見つけること。

乳腺が濃い人でも見やすいという特徴があります。

ただし、エコーは「リアルタイム検査」。

検査中に見つけられなければ、画像に残りません。
技師の技量に左右されやすいという側面もあります。


どっちを受ければいいの?

答えは一つではありません。

大切なのは、

自分の乳腺の状態に合った検査を選ぶこと。


若い方・高濃度乳房の方

若い方や「高濃度乳房」と言われたことがある方は、乳腺が白く写ります。

マンモグラフィでは
乳腺も白、がんも白。

白の中に白が隠れてしまうことがあります。

この場合は、エコーを併用することで
見つかる可能性が高くなります。


40歳以上の方

日本の対策型乳がん検診では
40歳以上はマンモグラフィが基本です。

理由は、

・石灰化の発見に強い
・死亡率減少効果が証明されている
・過去画像と比較できる

という明確な根拠があるからです。


どちらかだけ受けるなら?

正直に言います。

✔ 40歳以上なら、まずはマンモグラフィ
✔ 若くて高濃度乳房なら、エコー

ただし、理想は併用です。

マンモは石灰化に強い。
エコーは腫瘤に強い。

役割が違うからこそ、補い合えるのです。


併用は見落としが減るって本当?

日本で行われた大規模研究 J-START では、

マンモグラフィにエコーを追加すると
見つかる乳がんが増えた、という結果が出ています。

特に高濃度乳房の方では、

👉 見落としが減る可能性がある

と報告されています。

ただし、

・要精密検査が増える
・良性でも引っかかることがある

という側面もあります。

「安心が増える代わりに、不安も少し増える」
そんなイメージです。


よくある心配

・マンモは痛い
・被ばくが怖い
・エコーの方が安全そう

その気持ち、とても分かります。

でもマンモグラフィの被ばく量はごくわずかで、
健康に影響を与えるレベルではありません。

痛みも数秒。

その数秒が、未来の安心につながる可能性があります。


最後に

「どっちが良いか」ではなく、

自分に合っているのはどっちか?

で考えてみてください。

検診は怖いものではありません。

未来の自分を守るための時間です。

怖がらなくていい。
でも、受けないのはもったいない。

あなたの体は、あなたしか守れません。

未来の自分のために、
今できることを。

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実は、日本人女性は高濃度乳房の割合が高いと言われています。

でも、

✔ 自分が高濃度かどうか分からない
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