病院で受ける「大きな装置の画像検査」って何が違うの?
病院で受ける大きな装置の画像検査。
MRIやCT、レントゲンなど、
「写真を撮る」といっても、いろいろな検査がありますよね。
どの検査も体の画像を得ることができますが、
実はそれぞれ役割がまったく違います。
今回は、
「腰が痛くて検査したけど、レントゲンとMRIってどう違うの?」
という疑問に、
診療放射線技師のきいるかが
サクッと分かりやすくご説明します。
レントゲンとMRIの違い
まずはシンプルに。
レントゲン
レントゲンは、X線を使って撮影する平面の写真です。
整形領域では主に、
✔ 骨折
✔ 骨の変形
✔ 骨のずれ
など、「骨」の状態を確認する検査です。
撮影時間は短く、数秒で終わります。
MRI
MRIは、磁石と電波を使って撮影する断層写真です。
骨だけでなく、
✔ 椎間板
✔ 神経
✔ 筋肉
✔ 腱
といった軟部組織がよく見えるのが特徴です。
検査時間は20〜30分ほどかかります。

診断できる内容の違い
例えば、腰痛で整形外科を受診したとします。
レントゲンで分かること
・骨に異常がないか
・骨の並びは正常か
・圧迫骨折はないか
骨の構造的な問題をチェックします。
MRIで分かること
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・神経の圧迫
レントゲンでは見えない「神経」や「椎間板」まで評価できます。
つまり、
骨を見るならレントゲン。
神経や椎間板を見るならMRI。
役割が違うのです。
被ばくの有無
ここも大きな違いです。
✔ レントゲン → 被ばくする
✔ MRI → 被ばくしない
レントゲンはX線を使うため、わずかに被ばくします。
MRIはX線を使わないため、
どれだけ時間がかかっても被ばくはありません。
実は、検査は2つのグループに分けられます
診療放射線技師が日頃携わっている検査を
2つのグループに分けてみましょう。
【グループA】X線を使う検査
・レントゲン
・CT
・マンモグラフィ
・透視検査
・血管造影
・歯科パノラマ撮影
→ すべてX線を使用
→ 被ばくあり
【グループB】X線を使わない検査
・MRI
・エコー(超音波)
→ X線を使用しない
→ 被ばくなし
違いは、
X線を使っているかどうか。
ここが大きなポイントです。
じゃあ、どっちがいいの?
実は、
「どちらが優れているか」ではなく、
「何を知りたいか」で選ぶ検査が変わる
のです。
医師は、症状や診察所見から
最も適した検査を選んでいます。
技師として思うこと
検査は装置(機械)がやっているように見えますが、
✔ どの角度で撮るか
✔ どの範囲を写すか
✔ どうすれば病変が見やすいか
すべて人の判断が入っています。
同じ装置でも、
撮り方で見え方は変わります。
だからこそ、私たちは日々勉強し、
より良い画像を届けられるよう努力しています。
表にまとめてみました。
| 被ばくあり | 被ばくなし |
| レントゲン
CT マンモグラフィ 透視 血管造影 パノラマ撮影(歯科) |
MRI
エコー |
診療放射線技師が携わる画像検査の中にも
被ばくするものと被ばくしないものがあるんですね。


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