造影CTはどんな検査?熱くなる?

放射線技師

あなたはCT検査って受けてことありますか?

肺がん検診などで受けたこともある人も多いかもしれませんね。

では、造影CT検査を受けたことはありますか?

CT検査には、そのまま撮影する方法と造影剤を使って撮影する方法があります。

 

造影CTってどうやって検査するの?

腕の血管から造影剤を入れて検査するよ

診療放射線技師のきいるかが造影検査についてさくっとご説明いたします。

造影検査でわかること

造影剤を使って検査することで、

検査したい臓器や病変の血流状態や範囲など

より詳細な情報を得ることが出来ます。

 

また、血管の大きさや形を知ることもできます。

造影剤を使うことでわかる情報もあります。

 

どうやって造影剤を入れるのか

腕の血管から造影剤を入れます。

 

まず、検査台に寝てから

造影剤を入れるための静脈に針を刺し、

チューブをつないで準備します。

 

造影剤を機械で押し込んでいくので、

採血で使用している針よりも太い針を使います

 

準備が出来たら、造影剤を入れる前に位置決め画像や、

必要であれば、造影剤の入っていない状態の撮影を行います。

 

その後、造影剤を入れ、タイミングを合わせて撮影をしていきます。

 

撮影方法

造影剤を入れて、○○秒後、○○秒後、○○秒後と

何度か同じ部位を撮影します。

 

この時、毎回息の止め方を同じようにすることがポイントです。

 

造影剤を入れた時の臓器の染まり方によって

病気を区別することが出来るからです。

 

造影剤が入ってすぐに染まって、その後、薄くなっていく病変。

造影剤が入って、徐々に染まっていく病変。

それぞれの染まり方のパターンによって診断が決まってきます。

 

造影剤を入れた時の感じ方

使用する造影剤の量は体重によって変わってきます。

検査内容にもよりますが、60kg以上の方で100mlの造影剤を使います。

 

1秒間に3mLなど結構速いスピードで造影剤を体に入れていきます。

その時、造影剤が入っていく部位の

血管を刺激することによって身体が熱く感じます。

 

造影剤が入ってしまったら熱い感じも収まりますが、

初めてだとびっくりする方が多いと思います。

そして、人にもよるんですが、

下腹部や臀部あたりに違和感を覚え

お漏らしをした感じがした

と、検査後におっしゃる患者さんがけっこういます。

 

定期的に造影CT検査を受けている患者さんは、

前回はこのあたり、今回はこのあたりと

身体の熱く感じる部位が、毎回、違うというのもよく聞きます。

 

造影剤を使えない人

CT検査はヨード造影剤というものを使います。

 

この、ヨードやヨード造影剤にアレルギーがある方や、

甲状腺を患っている方は造影検査をできません。

 

また、糖尿病薬を服用している方や

腎機能の低下がみられる方は、

検査前後の対応等が異なってくる場合があるので

必ず医師と相談してください。

 

造影剤が漏れた場合

稀に、造影剤が針を刺した血管から

皮下に漏れてしまうことがあります。

 

そんな時はすぐに冷やすことで対応します。

もし、痛みや異常を感じたらスタッフに伝えてください。

 

造影剤の圧をモニター管理していますので、

もし漏れたらすぐに注入を止めることが出来ます。

 

血管外に漏れてしまうと圧が上がるので

グラフですぐにわかるようになっています。

 

造影剤の副作用

CT装置にはマイクがついているので、

捜査室にいるスタッフに声は聞こえています。

 

もし、検査の途中で気分が悪くなったら、

遠慮せずにスタッフに伝えてください。

 

副作用の一つに吐き気があります。

胃の中に食べたものが入っていると、

気管に入るのを防ぐために、

検査前に食事を抜いてもらうのはこのためです。

 

検査後

使用した造影剤は尿として体の外に出ていきますので、

造影剤が体に残るということはありません。

検査後は水分をたくさん取るようにしてください

少しはイメージできたでしょうか。

以上、造影CTについてでした。

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