最新機種は凄い!CT装置の今と昔。

放射線技師

CT装置って昔と今とで違いはあるの?

どの装置でも撮影はできるんですよね?

はい、どの装置でも検査はできます!

でも、今のCT装置って本当にすごいんです!

 

[st-kaiwa2]CTって何がすごいの?[/st-kaiwa2]

[st-kaiwa1 r]装置が驚くほど進化してるの[/st-kaiwa1]

何がどう凄いのかって?

CT検査が1番好きな放射線技師のきいるかが簡単にご説明します。

 

撮影時間が短い

1度の息止めで撮影できる範囲が格段に広がりました。

初期のCTはX線管球が1回転することで1断面の撮影が出来ていました。

しかし、今は検出器の列数も増え、

1回転で得ることのできる断面数も増えました。

さらに、ぐるぐる回転、ベッドが移動しながら撮影することが可能になっています。

 

例えば、胸部と腹部を撮影する場合。

昔は撮影に時間を要していたので、

1回目の息止めで胸部を撮影して、

2回目の息止めで腹部を撮影ということをしていました。

 

今は1回の息止めで胸部も腹部も撮影できます。

(必要ならもっと広い範囲も可能)

 

10秒ちょっとの息止めで検査終了です。

荷物を置いたり、服を着替えたりといった

準備の方が時間がかかる人も多いんじゃないかと思います。

 

『え?もう終わったの?』って言われるほどです。

本当に早いです。

早いものはどれくらい早いのか。

最新の320CTだと、0.35秒で16cmの範囲が撮影できます。

それも、0.5mm厚の画像をです。

 

そう、心臓のように動いている臓器も0.35秒で撮影できてしまうということ。

凄くないですか。

そもそも、動いている心臓のCTが撮影できるようになったってことが、

昔では考えられないことです。

 

短時間で撮影できるため、造影剤の量も減らすことが可能です。

 

画質がとても綺麗

昔の画像と比べると全然違います。

装置の進歩により、高解像度、高画質。

本当に綺麗な画像になっています。

 

そして、より細かくデータを集めることが出来るようになったので、

後から、いくらでも画像処理することが可能です。

 

3D-CTも細かいデータがなければ作れることが出来なかった画像です。

そして、3Dから4Dへ。

動いた画像を表示させることも可能になってきています。

 

凄いことです。

本当に医療の進歩は素晴らしいと思います。

 

技術の進歩により、被ばく低減が可能。

昔は決めた線量で、

撮影範囲を一定の線量で撮影することしかできませんでした。

今はそれぞれの部位の厚みによって線量を変えて撮影できているんです。

 

つまり、昔は厚みのある部分の線量不足にならないよう設定することで、

細い部分は多めに線量が当たっていた。

それが、どの部分も最適な線量で撮影できるようになったということです。

 

装置に被ばく低減ソフトなるものも導入され、

レントゲン2~3枚くらいの線量で、

胸部CTを撮影できることが可能になっている装置もあります。

 

心臓撮影時は従来の装置の1/4まで被ばく低減できるようです。

 

各メーカー切磋琢磨して、

新しい技術をどんどん増やしてすごい装置が出来ています。

 

管球が2つのものや、

管電圧を変えて2種類の画像を撮影できる装置なんかもあります。

 

新しい技術、新しい装置によって

検査時間、被ばく量、造影剤の量も減らすことができ、

患者さんの負担を軽減できます。

 

以上、今のCTは本当にすごいんだよって話でした。

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